【球界こぼれ話】2018年以来の「Aクラス入り」は近いか。沖縄・名護で行われている日本ハムの春季キャンプを取材しているとそんな雰囲気を感じ取れる。
チームはキャンプ3日目から2日連続で紅白戦を開催。この時期の実戦はファンサービスの意味合いもあるが、選手の仕上がりは順調そのもの。伊藤、加藤貴、山崎ら投手陣の充実ぶりに加え若手野手も着実に力を付け始めている。清宮のキャンプイン直前の故障離脱は痛いが、今後ケガ人が増えなければ昨季までのような低迷は考えにくい。
さらにここにきて新たに加入した新外国人選手の評価も高まりつつある。その一人がフランミル・レイエス外野手(28=前ロイヤルズ)だ。
メジャー通算108発を誇る196センチ、120キロの巨漢助っ人だが、入団直後は「長打こそ期待できるが打撃は粗さが目立ち守備、走塁も微妙」と周囲の評価はいまひとつ。新庄監督ですら守備に関しては「たぶん守れない。DHのみでしょ」と指名打者起用を示唆したうえで「打てなければ二軍」と厳しい言葉で奮起を促していた。
だが、キャンプ第1クールの動きを見る限り状態は悪くない。怪力がウリとはいえ、力に頼らずミートを心掛ける場面も多い。1月上旬まで行われていた母国ドミニカのウインターリーグでは出場41試合で打率2割9分6厘、9本、34打点。本塁打、打点でリーグ2冠に輝き、打率でも好成績を残した。この調子なら1年目から日本の野球に適応する可能性は十分ある。
しかもレイエスは見た目こそこわもても性格は非常に明るく、ナインや球団関係者、報道陣らと積極的にコミュニケーションを図る。春季キャンプでも初日から覚えたての日本語を多用。スペイン語が母国語だが、英語でも気軽に取材に応じる。日本の文化や食生活にも興味津々で、パドレス時代には同僚だったゴールドグラブ賞2度の名手マニー・マチャドらと毎週火曜日に「日本食の日」を設定。焼き魚を中心に日本食を堪能していたという。そんな筋金入りの親日家だけに首脳陣も徐々に期待を持ち始めている。
シーズン開幕まで1か月半以上ある中での外国人選手の判断は時期尚早かもしれない。それでもここ数年の日本ハム助っ人陣の中では面白い存在と言える。来月には家族も来日する予定で「もっと日本で向上したい」と力を込めるレイエス。異国での「大化け」に期待したい。












