ライバルが手薄な今こそ〝侵攻〟の好機か。日本ハム・郡司裕也捕手(26)が正三塁手奪取に向け、虎視眈々と狙いを定めている。

 昨季シーズン途中に中日からトレード加入した郡司は、プロ入り直後から堅実な打撃がストロングポイント。日本ハムでもその打撃は健在で、移籍後はシーズンを通して一軍で活躍し、55試合で打率2割5分4厘、3本塁打、19打点をマークした。

 ただ、守備が主に捕手と一塁のため、マルティネスらチーム内のライバル選手と重複。この影響で昨季は経験のない二塁にも挑戦したが、思うような出場機会を得られなかった。そうした背景もあって、今春のキャンプでは左足首負傷で長期離脱中の正三塁手候補・清宮幸太郎内野手の後釜に名乗りを上げる構えを見せている。

名護キャンプでも打撃でアピールしている郡司
名護キャンプでも打撃でアピールしている郡司

 本人は、その秘めたる思いをこう打ち明ける。

「新庄監督から『三塁をやれ』と言われないのかな、とはずっと思っていた。自分から(三塁に挑戦したいと)言うのはチーム事情もありますから。でも、昨年挑戦したセカンドは多少練習した上で無理だと思いましたけど、サードはセカンドの5000倍はやれます(笑い)。複雑な動きが少ないですし、普段の練習時からサードでノックを受けていますから。やるチャンスがあるなら…。やらせていただきたいです」

 現時点で清宮の代役候補には野村を筆頭に4年目の細川、3日の紅白戦で一発を放った3年目の有園らが有力視されている。とはいえ、いずれも課題はあるため、打撃に定評がある郡司が守備さえできれば付け入るスキはある。

 新庄監督にこの点を直撃してみると「郡司君のサード? う~ん、(今は)ないかな。若い子たちもいるから」と現時点での三塁起用は否定的だった。だが、球団幹部の一人は「打撃が計算できる郡司を代打要因にするのはもったいない。清宮の復帰までの間だけでも三塁に挑戦させてみてはどうか」と前向きな姿勢を示す。

「僕は言われれば、やる準備はあります」と語る郡司。果たして指揮官はその思いをどう判断するのか。三塁への〝郡司侵攻〟へ…着々とその時は迫っているのかもしれない。