ソフトバンクのリバン・モイネロ投手(30)が14日、再来日後初となる実戦登板を果たした。四国アイランドリーグplus愛媛戦(タマスタ筑後)に先発すると、5回までに60球を投じて1安打1失点。4死球を与えるなど本来の姿からはまだ遠いものの、想定内の試運転となった。

 マウンドに上がったモイネロは軽い力感から真っすぐ、カーブ、チェンジアップを中心に全球種を投じた。直球は140キロに満たない球も多かったが、「まず打者と対戦するのが一番のテーマ」と制球力を重視。それでも徐々にエンジンをかけ4回にはこの日最速となる146キロを記録した。

 その一方で左打者に対して球が抜ける場面が目立ち4死球。モイネロは「自分の腕の位置が本来のところに戻ってきてないから当ててしまった」と分析した。死球はいずれも「左打者の内角へのカットボール」が抜けたもの。昨年ほとんど使わなかった球を試すという明確な狙いがあっただけに、投球を見守った首脳陣は「見ている方は心配だろうけど4死球も原因がはっきりしている。実績のある投手。逆算してやってくれていると思う」と信頼を寄せた。左腕は「ボールがゾーンに行けばいける」と前を向き「投げながら良くなっていくと思う。そういう意味では今日投げられたのはポジティブに捉えている」と今季初実戦を振り返った。

 倉野チーフ投手コーチが「本人の気持ちと実際のパフォーマンスが合った状態で一軍で投げるのがいい」と語るように、首脳陣は左腕の状態を最優先するスタンスをとる。左腕は「ステップを踏んでいい投球ができていたときに戻れれば。いいコンディションに戻せるように取り組んでいきたい」と語った。

 リーグ3連覇には欠かせない絶対的エースの存在。復帰後の〝無双〟のためにも、着実にステップを踏む。