あとは指揮官の手綱さばき次第か。日本ハム・新庄剛志監督(51)が「最低でもAクラス」と誓う今季の戦いに向け、早くも緻密な計算を練り始めている。
2年連続リーグ最下位に終わったチームは今オフ、超大型補強に着手。オリックスからFAとなった山崎福也投手(31)の獲得に成功すると、その後も次々と大物助っ人選手を加入させた。これで外国人選手は投手5人、野手3人の計8人体制に。今までにない積極補強に対し、球界内では早々と「今年の日本ハムは確実に浮上する」とささやかれている。こうなると期待は募るばかりだが、喜んでばかりもいられない。厚みを増した戦力をどのように起用していくかが未知数だからだ。
中でも他球団から「どう使っていくのか」と注目を集めているのが増強されたバッテリーの面々。すでに先発4人は開幕投手に指名されている伊藤、左腕エースの加藤貴、山崎、今月12日に3年ぶりの古巣復帰が発表されたドリュー・バーヘイゲン投手(33=前カージナルス)で決定済み。残りの枠を他投手が争うことになるが、すでに先発候補は上原、根本、金村、北山、マーフィーとあふれ始めている。新庄監督は「ほぼほぼ(先発ローテは)決めてますよ」と自信をのぞかせているが、果たして思い通りに回るのか。
捕手に関しても正捕手候補の伏見、田宮に加え、清水、マルティネス、郡司、古川と飽和状態が続く。一部選手を指名打者で出場させる案もあるが、すでにチームはメジャー通算108発を誇る新助っ人のフランミル・レイエス外野手(28=前ロイヤルズ)とアンドリュー・スティーブンソン外野手(29=前ツインズ)の併用を模索中。起用法は限られるだけに難題をどう解決するのか。新庄監督の手腕が問われることになる。
指揮官は16日に都内で行われた12球団監督会議後に取材に応対。昨年の同会議では〝12球団シャッフル案〟や日米優勝チームによる世界一決定戦開催を提案したが、今年は「俺が意見言ったって、今年(日本ハムが)ダメだったらもう(監督は)終わりだし。言わなかった」と苦笑いを浮かべ、退路を断つ覚悟を口にした。それでもチームを浮上させ、球界全体を盛り上げる思いは全く衰えていない。
「今回は何も言ってないですけど、俺がコミッショナーになったら言おっかな。夢はでっかくね。ダメなものをよくして、楽しくする。非常識を常識に変えるんだ、ってね」(新庄監督)
春季キャンプ、シーズンが近づくにつれ、ますます意気上がる新庄節。確かな手応えをつかみ始めていることは間違いなさそうだ。












