主砲が眠れば王者の足元もきしむ――。ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(53)が、急失速する打線に危機感をにじませている。
ドジャースは11日(日本時間12日)にドジャースタジアムで行われたジャイアンツ戦で3―9と敗れ、3連敗となった。ナ・リーグ西地区では24勝17敗の2位。首位パドレスとは0・5ゲーム差に踏みとどまるが、内容は重い。6回終了時点では3―3だったが、アレックス・ベシア投手(30)が7回に3失点、9回にはワイアット・ミルズ投手(31)も5四死球で3点を失い、試合は壊れた。
ただ、ロバーツ監督が見つめる本丸はブルペンだけではない。ドジャース専門メディア「トゥルーブルーLA」によれば、チームは直近12試合で9度も3得点以下。3試合連続の5点差以上での敗戦は、ロサンゼルス移転後の球団ワースト記録に並ぶ屈辱となった。それでも指揮官は「努力も集中力もある。闘志も感じた。必ず抜け出す」と強調。「才能も意欲もありすぎる。この状態が長く続くことはない」と、主力の反発力に賭けた。
象徴的なのが、大谷翔平投手(31)だ。この日は「1番」で5打数無安打2三振。今季は同日現在で打率2割3分3厘、6本塁打、16打点、OPS・767に沈む。4月26日(同27日)のカブス戦を最後に13試合、51打席連続で本塁打がなく、その間は43打数7安打、打率1割6分3厘。ロバーツ監督はジャイアンツとの残り2試合のうち1試合で、大谷を打者として起用しない可能性にも言及している。
不振は大谷だけではない。テオスカー・ヘルナンデス外野手(33)は11日を迎えた時点で打率2割3分8厘、4本塁打、17打点、OPS・682。直近15試合は52打数10安打で長打なしと苦しみ、この日は2020年8月7日(同8日)以来となる8番降格となった。二塁打、単打、四球で3度出塁したことは光明だが、指揮官は試合前に「打つべき球を打ち損じている」と指摘している。
ムーキー・ベッツ内野手(33)が右脇腹痛から復帰しても、流れは一変しなかった。名将の言葉は楽観ではなく、限界寸前の打線に向けた最後の信頼表明でもある。主軸が沈黙を破れなければ、王者の看板は重圧へと変わる。












