日本ハム・新庄剛志監督(52)がキャンプ2日目に早くも江越大賀外野手(30)に〝熱血個別指導〟を敢行した。
2日午後のことだった。チームは全体練習を終え、直後から内野陣がメイン球場で居残り練習をスタート。この時点でグラウンド内には新庄監督の姿はなかった。だが内野陣が居残り練習を終え、スタンドのファンや報道陣がほぼいなくなった午後2時半過ぎに注目の場面は唐突にやってきた。
江越が一塁側ベンチ前でロングティーを始めると突如、指揮官がベンチ前に出現。そのまま江越に約15分間、身ぶり手ぶりを交えたマンツーマン指導を行ったのだ。この思いがけないサプライズには江越も感慨深げ。終了後の直撃に「今日はどういう意識で打撃に取り組んでいるのかを聞かれたりしたんですけど…。ずっと僕だけを見てくれていたので緊張しました。でも(監督は)いつも気にかけてくれて本当にうれしいです」と満面の笑みを浮かべた。
新庄監督率いる日本ハムは2022年オフに阪神とのトレードで江越を獲得した。だが当初の期待とは裏腹に江越は移籍1年目の昨季、開幕から低迷。最終的に守備、代走要員で100試合に出場も打率1割8分、5本塁打、13打点と不本意な結果に終わった。そんな選手が、なぜ今も一軍で新庄監督から「特別待遇」ともとれる〝でき愛〟を受け続けるのか。背景には新庄監督の期待もさることながら、江越の持つ野球への「真摯な姿勢」がある。
確かに江越は守備、走塁に関しては「超一流」と評されているものの打撃になるとサッパリ。特に昨季中盤以降は打席に立てば空振り三振が目立つなど首脳陣、そしてファンの期待を裏切った。だが江越は、この日の居残り練習のように陰で人一倍練習するなど努力を惜しまない。さらに昨年3月には右手首、同年4月にも死球で肋骨を折りながらも負傷をひた隠し、平然とプレーを続けた。そんな不屈の魂を持つ男だけに新庄監督も放ってはおけない。だからこそ、この日も江越に最後まで寄り添ったのだ。
折しもチームにはキャンプイン直前に軽い運動で左足首捻挫を患い、リハビリスタートを強いられることになった清宮がいる。その姿とはまるで対照的な江越の姿勢と貪欲なまでの試合出場への思い――。結果は出なくとも江越が指揮官から〝でき愛〟されるのは当然のことなのかもしれない。












