まな弟子への厳しい言葉は不退転の覚悟の表れでもあった――。日本ハムの新庄剛志監督(52)がキャンプイン目前の故障で長期離脱を余儀なくされた清宮幸太郎内野手(24)に厳しい視線を注いでいる。

 今季3年目を迎える指揮官は31日にキャンプ地の沖縄・名護市で恒例となっている自身プロデュースの花火大会を開催。およそ1000発の花火を夜空に打ち上げ「これで明日から始まる選手たちが『やったるぞ』っていう気持ちになったら最高ですね」と笑みを浮かべながらナインへ奮起を促した。

 ただ、その直後に清宮の故障離脱の話をすると表情は一変。思わず「はぁ…」とため息を漏らしながら強い口調で言葉を並べた。

「ケガしたら注目が集まらないんでね。(周囲の)テンションも下がるだろうし。(清宮は)置いていくしかない。ケガしない準備が大事? そうそう。ウオーミングアップで滑らんもん。(日米で活躍した)イチロー君もウオーミングアップで足ひねって5週間のケガしたら(記録や成績は)途切れますから。それか俺みたいに2本ここ(左太ももを指さし)切れてもやるか。それぐらいの気持ちでレギュラーを張っていかないといけない」

 指揮官が語気を強めるのも無理はない。新庄監督は日ごろからナインに「ケガをする選手は一般人。選手は試合でプレーしてナンボだから」と力説する。これは何度もケガをしながらレギュラーを死守してきた自身の経験がある。同時に指揮官は今季を「勝負の年」と位置づけ、不退転の決意でキャンプを乗り切ることを誓っている。

 その証拠に今季の目標に「最低でもAクラス」を掲げ「結果が出せなかったら僕の責任」と自らの進退をかけている。そんな矢先に主力として最も期待していた清宮の「防げたケガ」なのだから納得がいかないのも当然だろう。

 この日午後に行われたミーティングでは選手を萎縮させるような発言はせず、自ら「優勝旅行の行き先」と「周囲からのSNSによる誹謗中傷対策」を説いたようで「俺は(誹謗中傷に)慣れてるけど、慣れない子たちばっかりなんで。そういうところはある意味(選手に)マイナス要素しかないからね」。

 厳しさの裏に選手に寄り添う思いと今季にかける覚悟。清宮は指揮官のゲキを胸に奮起するしかない。