ソフトバンクは2日の楽天戦(みずほペイペイ)に5―0の快勝を収め、6カードぶりの勝ち越しを決めた。先発の大津亮介投手(27)が7回無失点の快投で自身4連勝。開幕から5試合連続で7イニング以上、3失点以内の好投を継続し、小久保監督から「ローテーションの軸」と最大級の評価を得た。

 投げるたびに地位が上がっている。この日は初回のピンチを左翼手・笹川が好返球で阻むと、右腕の気持ちが乗った。5回まで毎回の7奪三振。三者凡退は4回のみだったが、7イニングをきっちり投げ切った。「自分の中で『絶対に7回は投げ切る』というのを毎試合目標にしている」。中継ぎ陣が安泰ではないチーム状況にあって、頼もしい投球が続いている。

 課題だったスタミナ面の強化を実感している。「体力がついた分、後半も低めにボールを集められている」。先発転向3年目で「結果」を求めるシーズンだ。明確な課題と向き合い、着実に進化を遂げている。

 先発6番手で迎えたシーズンだった。今季最初の登板は4月2日の敵地・楽天戦。7回3失点と開幕ローテーションに入った6人の中で最長イニングを投げながら、その時点では首脳陣の評価は厳しかった。倉野チーフ投手コーチは「もう少し状態を上げないとシーズンを戦っていく中でしんどくなってくるという話をした」と注文をつけ、小久保監督も「(翌週は)6連戦がないので、次の登板は未定」という評価だった。

 そこから4月9日の西武戦7回無失点、同16日楽天戦7回無失点、同23日西武戦7回1失点と快投を連発。その間、チームの4連敗危機を阻止する価値ある白星もあった。この日の試合後には、小久保監督が「(前日白星を挙げた)上沢、大津で勝ち越しを計算していた」と裏話を披露。5カード勝ち越しなしが続いていたチームの重たい空気を一掃する役目を担い、見事に期待に応えた。

「安定して、ローテの軸として回ってくれている」(小久保監督)。わずか1か月で評価を劇的に変えた。