ソフトバンクは23日の西武戦(ベルーナ)に4―3で競り勝った。先発の大津亮介投手(27)が7回1失点の好投でリーグトップタイとなる3勝目。開幕から好調を維持するプロ4年目右腕に小久保監督は「ずっと安定した投球をしてくれている。どんどん自信をつけてほしい」と賛辞を送った。

 そんな試合で打撃陣でいぶし銀の働きで勝利に貢献したのが「9番・二塁」で先発出場した牧原大成内野手(33)だった。5回、7回といずれも走者がいない状況で打席に立つと四球を選び出塁。先制点、決勝点といずれも重要な得点のホームを踏んだ。

 プロ15年目の昨季は打率3割4厘で自身初となる首位打者のタイトルを獲得。だが、その戴冠には異例の要素が含まれていた。それが四球数だ。昨季、牧原大が選んだ四球は7つ。1桁での首位打者獲得は史上初で、プロで積み上げてきた超積極スタイルが生んだ結果だった。

 そんな鷹の背番号8の四球数に変化が訪れている。昨年は443打席で7個だったのに対して今年は89打席ですでに「6」。昨年の4倍以上のペースで四球を獲得しているのだ。この日の1試合2四球は2023年以来3季ぶりだった。

 こうした「四球増」の背景はどこにあるのか。小久保監督は牧原大について「積極的なスタイルは変えなくていいけど、3ボール2ストライクの時は変えようと話をした。『四球が1桁の首位打者は勲章じゃないよ』と話した」とオフのやり取りを説明。指揮官からの言葉は要因のひとつとなっているはずだ。

 また、チーム内からは打順による変化を挙げる声もあった。昨年はシーズン中盤まで9番を打つ機会が多く、走者がいない状況で打席に立つことも多かったが、今季は序盤から6、7番に座る試合も増加。走者がいる場面で打席に立つことで「(相手バッテリーが)厳しいところから入ってくることも多くなる。狙いが少し変わってきているのでは」という見解が出た。

 牧原大は「いろいろ考えてやってます」と語るにとどめたが、その貢献度は増すばかり。プロ16年目も進化を図り続ける。