ソフトバンクの倉野信次チーフ投手コーチ(51)が改めて〝鷹の基本原則〟を示した。チームは開幕から20試合を終えて12勝8敗の同率首位。投手陣は藤井、杉山の不在など台所事情が苦しい中でもチーム防御率3・17とリーグ3位の数字を残している。
一方で投手陣には気がかりな数字がある。それが四死球数だ。昨季は396個でパ・リーグでは日本ハムに次ぐ少なさだったが、今季はここまですでに「79」を記録。パ・リーグどころか、12球団でもワーストの数値をたたき出している。一刻も早い改善が求められるようにも思えるが、倉野コーチは「僕は四球のことは選手に一切何も言わない」と言い切る。その理由をこう続けた。
「僕は四球を出してもいいと言っていて『その代わり0点に抑えて帰ってきてくれ』という話は、みんなにしている。投手の仕事は基本的に四球を出さないことじゃなくて、0点に抑えることなので。そこは徹底している。もちろん心情的には痛い四球もあるけど、0点に抑えることがすべて。あまり意識させないようにはしている」
もちろん四球を減らせば失点の確率は減るが、それに意識を向けすぎては、いざ四球を出した時の精神的ショックは大きい。四球数に目を向けすぎないことが長い目で見ればプラスにつながる。倉野氏がホークスの投手コーチに就任した時から示してきた「四球OK」という、鷹の基本原則は「12球団ワースト」の修飾がついてもブレることはなかった。
その一方で、四死球を出すことへの原因解明を怠るわけではない。「なんで出てしまったのかという検証はする」と説明したように、14日の楽天戦(みずほペイペイ)で5回途中までに6つの四死球を与えたスチュワートとは、この1週間で投球フォームのズレを確認。右腕も「メカニック的にずれていた部分があったので、そこを指摘してもらってしっかり取り組んでやってきた」と手応えを感じながら、21日の西武戦(ベルーナ)の先発マウンドへと上がる。
首脳陣が改めて示した基本原則。2カード連続負け越しの嫌な流れを断ち切るためにも、投手陣のさらなる奮闘は不可欠だ。












