銀河系軍団が、また禁断の獲物に手を伸ばすのか。米全国紙「USAトゥデー」は5日(日本時間同日)、ドジャースが8月3日午後6時(同4日午前7時)に迫るトレード期限を前に、タイガースのタリク・スクバル投手(29)獲得の有力候補に浮上していると伝えた。
スクバルは2024、25年にア・リーグのサイ・ヤング賞を2年連続で受賞した球界屈指の左腕。今季は7試合に先発して3勝2敗、防御率2・70、43回1/3で45奪三振。左ヒジの遊離体除去手術から復帰途上とはいえ、戻れば10月の空気を変え得る存在だ。
背景にあるのは、ドジャースの「勝ち切るための保険」だ。チームは4日(同5日)のダイヤモンドバックス戦に2―3で敗れたものの、40勝23敗でナ・リーグ西地区の主導権を握る。ワールドシリーズ2連覇を果たした王者でありながら、スネル、グラスノー、ディアスら投手陣には故障者も多い。大谷翔平投手(31)の二刀流運用を見据えても、もう1枚の絶対的エースを加える意味は大きい。
もちろん代償は安くない。タイガースは25勝38敗でア・リーグ中地区4位に沈み、売り手に回る可能性がある一方、スクバルは今季年俸3200万ドル(約51億1500万円)で、2027年シーズンからフリーエージェントとなる大物。ロバーツ監督は同紙に対し、獲得の可能性を問われると「彼らは激怒するだろうね」と冗談交じりに反応しつつ「我々にはそれを実現できるだけの有望株がいる」と含みを持たせた。
ドジャースの強みは、現有戦力だけではない。MLBパイプラインのランキングでは育成組織がリーグ2位で、トップ100入りの有望株を5人保有。ホスエ・デ・パウラ外野手(21)、ザイヒル・ホープ外野手(21)、エドゥアルド・キンテーロ外野手(20)ら上位3人はいずれも外野手で、右腕リバー・ライアン投手(27)、左腕ジャクソン・フェリス投手(22)ら投手陣も交換要員として名前が挙がる。
米スポーツ専門局「ESPN」のジェフ・パッサン記者は「今の彼らは恐ろしい存在だが、さらに恐ろしいのはタイガースを誘惑できるファームを持っていることだ」と指摘した。
ブレーブス、ブルワーズ、レイズ、ガーディアンズも移籍先の候補に挙がる中、最後に若き才能を差し出してでも勝ちに行くのか。ドジャースの3連覇ロードに、今夏最大級の〝火種〟が投下されようとしている。












