日本ハムが交流戦中盤に差し掛かる中、苦しい戦いを強いられている。ここまで交流戦は9試合6勝3敗もリーグ順位はライバル球団の奮闘もありBクラスの4位。勝率5割とはいえ、貯金もシーズン序盤の4月14日を最後に1か月半以上作れていない。

 この戦いぶりには新庄剛志監督(54)も苦心するばかり。連日打線を組み替えたり一、二軍の選手入れ替えを行うなど試行錯誤を繰り返しているが思うような結果を得られていないのだから心境も複雑だろう。

 そんなチーム状況を打破すべく球団周辺ではこのところ「ある存在」の誕生に期待を寄せている。それがチームのムードを急変させる「ラッキーボーイ」の台頭だ。

 日本ハムは若い選手が大半を占める分、一度チームが波に乗れば一気に連勝を伸ばすなど突き抜ける可能性は高い。そのためには主力ではない伏兵の活躍が不可欠という。

 球団関係者の一人も期待を込めながらこう話す。「例えば一昨年なら水谷(瞬)が交流戦で史上最高打率(4割3分8厘)を残し大ブレーク。その後ベンチのムードが好転しましたよね。今のチームにはそういう存在が求められている気がします。やはり控え選手や想定外の選手が躍動するとチームの雰囲気は瞬時に変わりますし自然とナインの間でも『よし、俺も』と競争意識が高まってくるはずですから。チームの主力である清宮や郡司らが極度の打撃不振に陥っている今だからこそ余計に伏兵の台頭が必要なのかもしれません」。

 現時点でその候補は4日の広島戦(マツダ)で今季25打席目の初安打が決勝打となった山県、5日におよそ1か月ぶりの一軍昇格を果たしたマルティネスらになりそうだが、チームが待ち望む意外な救世主は誕生するのか。

 6日のヤクルト戦(神宮)は2夜連続の延長戦の末、3―1で死闘を制した日本ハム。新庄監督は試合後、監督就任1年目から激闘続きの舞台での辛勝に「神宮の試合はこんなゲームしないといけないルールあるの? まあでも、楽しいね」と疲れた表情ながらも満面の笑みを浮かべたが…。

 苦しい中でも徐々にチームのムードが高まりつつある日本ハムの戦いに期待と注目が集まる。