ソフトバンクは19日のオリックス戦(みずほペイペイ)に1―2の逆転負けを喫し、同率首位に並ばれた。先発・松本晴投手(25)が9回途中2失点と好投したが、今季初黒星。序盤から少ない球数で「マダックス(100球未満での完封)」ペースだったものの、8回に同点ソロを被弾して暗転した。

 打線は初対戦となった213センチの長身右腕・ジェリーに苦戦。初回に山川の先制打で主導権を握ったが、その後は効果的な追加点を奪えず、松本晴を援護できなかった。

 オリックスとは開幕から7カード目にして、今季初めての対戦だった。小久保裕紀監督(54)が「日本ハムと並ぶ強力打線」と警戒するチームに、17日の初戦は13失点の大敗。この日は投手戦の末に競り負け、楽天戦に続く2カード連続の負け越しとなってしまった。福岡に腰を据えて戦った1週間の戦績は2勝4敗。開幕5連勝で発進したチームはパ5球団との対戦がひと回りし、12勝8敗と数字上は上々の滑り出しとなった。

 まだ4月で先は長いとはいえ、勝負の世界では悠長に構えてばかりもいられない。ペナントを争う「最大ライバル」の日本ハムに対しては5戦全勝。一方で他の4球団には7勝8敗と負け越している。日本ハムに開幕カードで3連勝を決めて大きなショックを与えながら、結局は20試合を消化して3ゲーム差。不気味に映るのも無理はなく、チーム内からは「今年も最後までドラマチックなシーズンになりそう」と日本ハムとのシ烈な覇権争い、さらには混パの様相を覚悟する声が漏れている。

 開幕でつまずかせた日本ハムのショックを緩和させかねない他4球団との星取り。強敵に嫌なイメージをできるだけ植えつけて優位に進めたいだけに〝もったいなさ〟は否めない。

 チームは開幕前から手薄な中継ぎ陣が不安視されてきた。藤井がシーズン全休、そこに杉山の離脱が重なった。問題の解決は簡単ではなく、ことさらスタートダッシュの勢いを手放したくないのは当然だ。まずは2カード連続負け越し中の悪い流れを断ち切りたいところだが――。