これもスーパースターの宿命か。MLBでも前例がない投打二刀流で活躍するドジャース・大谷翔平投手(31)がグラウンドに立てば、周囲360度から視線を集める。

 一挙手一投足を追うのは、日米をはじめとする各国のメディアだけではない。客席の多くのファンも貴重な瞬間を収めようとスマートフォンを向け、試合の中継カメラなどでも捉え切れない場面に出くわすことがある。その一つが8日(日本時間9日)に敵地トロントで行われたブルージェイズ戦。5回の打席で相手捕手のバレンズエラが一塁にけん制球を投じた際、左ヒジ付近に接触された大谷は大声を上げ、痛がるそぶりを見せて一時は状態も危ぶまれた。

 米メディア「ラリー・ブラウン・スポーツ」が9日(同10日)に取り上げていたのは、その直後の様子だ。ロジャーズ・センターの本塁後方からやや一塁側の客席から撮影された動画では、大谷は痛みと感情をこらえるように下を向きながらベンチ前まで歩き、再び大声を張り上げている。

 同メディアは「衝撃を受けた約10秒後、大谷は信じられないほど大きな声で(※フレーズは省略)叫んだ。スタンドから撮影したファンの動画には、この予期せぬ瞬間がそのまま収められていた」と紹介。そのフレーズは本来は禁止用語だが、痛みのあまり飛び出したとみられる。ただ、同メディアの関心は文言そのものではなく、大谷の語学力に向けられ「大谷は過去2年間、ドジャースのワールドシリーズ優勝後に(短いながらも)英語でスピーチを行っている。これで大谷が汚い言葉にも精通していることが明らかになった」と思わぬ角度から着目している。

 相手をけなすような行為とは無縁で〝優等生〟のイメージが強い大谷。瞬間的に爆発させた感情だっただけに物珍しく映ったようだ。