広島のドラフト1位・常広羽也斗投手(22)が神宮で熱投を披露した。青学大(東都)のエースは明治神宮野球大会第5日の19日、大学の部の準決勝、富士大(東北)戦に先発。9回142球を投げ6安打3失点7奪三振の力投で完投勝利を収め、20日の決勝戦に駒を進めた。

「内容はあまりよくなかった」と振り返るとおり、中盤までは制球が定まらなかった。2―2の同点に追いつかれた5回まで4四死球を与え、奪三振はわずか1。だが、ここからギアチェンジして6回は三者連続三振の快投。8回には1点差に迫られる1発を食らったものの9回の最後の打者には149キロの直球を投げ込み、チームを勝利に導いた。

「要所要所でしっかり腕を振ることができた。最後まで絶対に投げるつもりでマウンドに立った」と汗を拭った常広。この気概と142球を投げ切る耐久力は日米通算203勝をマークした鯉のレジェンドOB・黒田博樹氏をほうふつさせる。

 4―3の接戦を制した青学大は1995年以来28年ぶりの決勝進出。勝てば悲願の初優勝となり、史上5校目の4冠達成となる。常広は「絶対に日本一になるという強い気持ちで行きます」と力強く言い切った。