国内外の“争奪戦”が勃発するのか…。フリーエージェント(FA)の提出期限となる14日までに申請しなかった巨人・中田翔内野手(34)。3年契約2年目となる来季の契約をオプトアウト(破棄)し、自由契約となる可能性が浮上した。チームでは来季の正一塁手は主砲・岡本和真内野手(27)となる見込みで、出場機会を求める大砲は国内の複数球団だけでなく“ウルトラC”で海を渡る可能性もありそうだ。
背番号10が大きな決断を下した。今季で3年契約の1年目が終了。1年ごとに契約の見直しや破棄をできるオプトアウトの権利を有した大砲は「野球人生をまっとうする場所なんでね。真剣に考えたい」「子供の学校のこともありますし」とさまざまなことに思い巡らせてきた。
そして迎えたこの日のFA申請の最終日。関係者によると、決められた時間までに中田翔からFAの書類が提出されることはなかった。トレードを含めた他球団への移籍を模索する道もあるが、契約を破棄し、自由契約を選択するもようだ。
来季からは新任の阿部監督が指揮を執る。その新指揮官はすでに新たな構想を公言している。不動の遊撃手だった坂本が今季の終盤から三塁にコンバートされ、正三塁手だった主砲・岡本和が一塁に回るケースが激増。この布陣を来季も踏襲する考えを示しており、一塁の名手だった中田翔がこだわった「レギュラーでのスタメン出場」はかなわないとみられている。
それでも、チーム内には12月で35歳を迎える坂本の三塁固定に対して「通年で出場できるとは限らない。その際は“元サヤ”に収まってダブル大砲がスタメンに名を連ねることだってあるはずだから」と“ON砲”の復活を期する声も少なからずあった。
だが、当事者の中田翔だけでなく、本人を戦力として他球団がどう見るかにもかかってくる。
そこで浮上してくるのが海をまたいだ「争奪戦」だ。同一リーグならば成績不振と、円安の影響で「年俸5億円」ともささやかれるビシエドを抱える大砲不在の中日も候補の一つだろう。広島も今季60試合で一塁で先発出場したマクブルームの去就も不透明となっており、セ球団にも“精通”した中田翔の存在は魅力的に映る可能性は否定できない。
また、日本ハム出身の中田翔だけにDH制があるパ・リーグからの需要もある。中でも一塁を固定できず、山口の61試合が最多だったロッテについても「中田翔は欲しいはず」と指摘する球界関係者も少なくない。
さらに海外FA権を行使しなかったものの、仮にオプトアウトを選択して自由契約となれば、まさかの「MLB挑戦」の道も開けてくる。メジャー関係者によれば「日本ハム時代の中田はかつて『ダルさんがメジャーに行ったんだから俺も』と語ったことがある。今も夢を抱いているはずだ」とも明かす。現在はア・リーグ、ナ・リーグともにDH制が導入されたこともあり、さまざまな“制約”をかなぐり捨てて海を渡るという「ウルトラCプラン」に踏み切ることも全くあり得ない話ではない。
伝統球団で背番号10を引き継いだ中田翔が来季どのユニホームを着ているのか――。












