優勝候補が苦しみながらも、執念のサヨナラスクイズを決めた。第105回全国高校野球選手権大会は7日、第2日第3試合で2年ぶり21度目出場の智弁学園(奈良)が12年ぶり3度目出場の英明(香川)に延長10回タイブレークの末、7―6とサヨナラで破り、準優勝した2021年以来、2年ぶりの勝利を挙げた。

 壮絶なシーソーゲームを制した。2回に先制点を献上し、直後に川原崎(3年)の右中間への適時打、高良(3年)の左犠飛で逆転に成功。しかし、3回に2点を奪われて逆転を許し、1点を追う4回無死満塁の好機で西川(2年)が左前適時打を放って同点とすると、山家(3年)の左犠飛で再び勝ち越した。

 ところが、5回に3本の長短打を浴びるなど3点を奪われ、試合をひっくり返された。それでも打線は意地を見せて8回は一死満塁から暴投で1点差に迫り、9回は先頭の知花(2年)の三塁打を足掛かりに3連続四球を選び、押し出しで同点に追いついた。

 イケイケとなった智弁打線は延長10回のタイブレークで一死二、三塁の好機をつくり、途中出場の谷口(3年)がスクイズを決めて劇的なサヨナラ勝ちを決めた。

 一進一退の攻防を制した小坂監督は「ほっとしています。バッテリー中心にしっかり守れた。(スクイズは)谷口がしっかり決めてくれて良かった。この場面で甲子園で決めてくれてうれしい」と安堵の表情を浮かべながらねぎらった。

 その上で「17安打も打たれながら、6失点で止まったのが不思議。それだけしっかり守り切れたのが良かった。今日は負け試合ですから。それを勝ち切れた。次は智弁らしく守りからしっかりやって、攻撃につなげたい」と次戦に向け、気持ちを切り替えた。