八戸学院光星(青森)は、第98回選抜高校野球大会で中京大中京(愛知)との準々決勝(27日=甲子園)に1―2と惜敗。14年ぶりとなる4強入りを果たせなかった。
1―1で迎えた5回に勝ち越しを許すと、打線は中京大中京の安藤(3年)―太田(3年)の見事な投手リレーに封じ込められた。投げては「4番・DH」で出場したエース右腕・北口晃大主将(3年)が6回からDHを解除して継投。2安打無失点の好投でリズムをつくったが、反撃の機会を得ることはできなかった。北口は「なんとか0点に抑えて、攻撃にいい流れを持っていきたかった。やってきたことは出せた」としつつ「甲子園のマウンドに戻ってきたい」とリベンジを誓った。
4番打者で主将も務める背番号「1」には、チームを活気づける〝TikToker〟というもうひとつの顔があった。
「土日は練習が午前で終わることもあって、練習終わりの暇な時間、北口と2人でいる時は大体TikTokを撮ってます」。笑顔で明かすのは中嶋歩投手(3年)だ。
空いた時間があれば、はやっている音源に合わせて北口とダンス動画を撮影。どこかに投稿するわけでもなく、近くに居合わせた選手たちに完成した動画をお披露目し、笑いを誘っているのだそう。最初は暇つぶし感覚で何気なく始めたというが、いつしかチームの大人気コンテンツになったのだという。
動画をよく見せてもらっている選手の一人は「北口は野球はうまいのに、ダンスはめっちゃ下手なんです(笑い)」と暴露。グラウンドでは大黒柱として貫禄を見せる北口だが、ぎこちないダンスでチームを和ませるムードメーカーとしても一役買っているそうだ。中嶋は「もし優勝したら甲子園のグラウンドで、聖地の土を持って踊りたいです。バズっちゃいますね」とニヤリ。冗談まじりに夢を膨らませた。
優勝には届かなかったが、14年ぶり8強入りで爪痕を残した八戸学院光星。盛り上げ隊長たちが生み出す「笑いの力」がチームを奮起させてきた。この春に残した〝ふたつの夢〟をかなえるべく、夏再び舞い戻る。












