第98回選抜高校野球大会の第11日(31日)の決勝戦で智弁学園(奈良)は大阪桐蔭の前に3―7と敗れ、10年ぶりの頂点はならなかった。

 絶対エースの左腕・杉本(3年)がつかまった。6回まで3失点と粘ったが、味方が逢坂(2年)の一発で同点に追いついた直後の7回、無死満塁のピンチを招くと痛恨の押し出し死球、送球間にも1点を失い、さらに6番・黒川(3年)に変化球を左前に弾かれて2者生還。エースの顔がゆがんだ。4点を失ってリードを広げられ、7回を11安打、7失点で降板となった。5試合すべてに登板し、球数制限がある中での力投だったが、最後に力尽きた。

 相手の校歌を聞いた無念の左腕は「流れが良くなかったので持ってこないといけないと思っていた。今日の調子はいいと言えないけど、そこは言い訳できない」と肩を落とした。足をからめた攻撃に揺さぶられ「走者が出たら2アウトからエンドランもされたし、嫌なことをしてくるとは思った。自分の投球がしっかりできていなかった」と反省の弁を並べた。

 あと一歩で悲願に届かず、小坂監督も「杉本に疲れは感じなかった。初球にエンドランをかけられることが多かった。相手がボール球を振らない。置きに行った変化球を拾われたりした。大阪桐蔭さんを倒すことを目指してやってきた。学ぶことはいっぱいある。教えられたことを生かしたい」と再起を誓った。