中日のダヤン・ビシエド内野手(34)の処遇を巡って波紋が広がっている。

 10日の広島戦(バンテリン)は0―4で敗れ、今季31試合目にして早くも10度目の零封負け。深刻な貧打に陥っているが、立浪監督はこの日、今季ここまで15試合に出場し、打率2割3分6厘で0本塁打、0打点、得点圏打率0割と不振から抜け出せないビシエドの今季2度目の抹消を決断した。

 開幕一軍入りも4月12日に抹消し、二軍での調整を命じて2日に一軍再昇格させたばかりだったが、わずか8日間で再び二軍落ちとなった。

 そんなビシエドは順調なら今季中にも外国人としては球団史上初となる国内FA権を獲得し、来季にも〝日本人扱い〟となる。

 ただ、二軍暮らしが長引けば、FA権取得が来季へ持ち越しとなってしまう可能性もある。今季が3年契約の2年目となるビシエドだが、チーム内にはアキーノ、カリステ、アルモンテら野手陣のほか、守護神・マルティネスもいる。一軍登録できる外国人は5人まで可能だが、ベンチ入りは4人までとあって、今季はベンチ外を余儀なくされる日もあった。

 それだけにチーム関係者は「ビシエドには今季中に何としてもFA権を取ってもらって来季は日本人扱いになってもらわないと困る。外国人枠のままだと、年齢的な衰えもあるし、もっと来季は起用しづらくなる」と指摘。その上で「来年のことを考えれば、ビシエドにはFA権を取ってほしいけど、今の状態で一軍に置いておくのは戦力的には厳しい。早く復調してほしいが…」と頭を抱えている。

 中日OBも「打棒だけでなく、ビシエドは一塁の守備でもゴールデン・グラブ賞を獲得するぐらい貢献度は大きい。ビシエドが日本人扱いとなれば、球団にとっては補強したに等しいが、そもそもこのまま今年復調できずにFA権を取得できなければ、来季だって活躍は見込めない」と危惧している。ビシエドの今後のFA取得の行方が気になるところだ。