西武外野陣の定位置争いが激化している。

 昨年13人の野手が起用されながらレギュラーを固定できなかったが「横一線の競争」のもと始まった今季は守備力に定評のある8年目・愛斗が「守備は誰にも負けていないと思う。あとはレギュラーとして打たないと(ゴールデン・グラブ賞は)取れないと思う」と強気の発言で自らを鼓舞して右翼に定着。ただ、中堅と左翼は金子、ペイトン、鈴木、若林、西川らが横一線の状態だ。

 4月29日の楽天戦(ベルーナ)の守備で右足を痛めたペイトンは大事には至らなかったものの、大事を取って出場選手登録を抹消。代わって起用された西川が同日の同戦で63打席ぶりの安打を放ち、3シーズンをまたいだ不名誉記録に終止符を打った。

 この試合に西川とともに仙台から駆けつけ、試合前練習に参加した3年目・長谷川は一軍昇格の機会を得られなかった。ペイトンと同様に29日の試合中に下半身に違和感を発症していた鈴木が抹消を〝拒否〟。ケガを受け入れ、自らライバルにチャンスを譲ることを避けたようだ。

 二軍ではイースタン・リーグで打率3割5厘の長谷川、同3割6厘の川越、ドラフト1位新人で同3割3分8厘(いずれも1日現在)の蛭間らが一軍昇格のチャンスを虎視眈々と狙っている。

 バチバチの中堅、左翼争いの中から誰がチャンスをつかむのか。松井監督が求めていた真の競争が繰り広げられている。