ソフトバンクは12日の楽天戦(みずほペイペイ)に3―0の快勝を収め、カード勝ち越しを決めた。ヒーローは全打点を叩き出した栗原陵矢内野手(30)。初回に先制打、3回にホームランキング独走の25号2ランを放ち、6回無失点と好投した松本晴に6勝目をプレゼントした。
直近3試合は無安打で、前日の同戦ではアウトカウントを勘違いするミスを犯していた4番。選手会長が気合を入れ直し、強い決意を結果で示した。
意地を見せた――。16打席ぶりの快音は初回一死一、三塁。古謝の初球カットボールを左前に弾き返した。3回は一死一塁から2球目フォークを右中間席へ叩き込む25号2ラン。「ホームランで大きい追加点と、いい形をつくることができてよかった」。チームは4番のバットで完全に主導権を握った。
前夜は不甲斐ないプレーを振り返り、自ら戒めた。11日の楽天戦3回一死一、二塁で三ゴロを捕球すると、本来は併殺を狙うシーンでゆっくりと三塁ベースを踏み、そのままベンチに引きあげようとした。
前日のミスについて指揮官から「隙だらけ」と指摘されていた栗原。試合後「心臓バクバクして寝られなかった」と心中を包み隠さず明かした上で「情けなかった。これだけ野球をやってきて、プロ以外でもやってきて、ああいうミスが起こるというのは自分の責任以外に何もない。もう起こらないようにしたい」と、白い歯を見せることはなかった。
試合後、小久保監督は4番の奮起に「ムカついとったでしょうね」とニヤリ。選手会長、不動の4番にかける期待は、とりわけ大きい。












