日本ハムが成績はともかく「しぶとい戦い」を繰り広げている。

 28日のソフトバンク戦(エスコン)は延長戦の末3―6で敗戦。今季は7勝16敗の借金「9」とふるわないものの、直近4試合の黒星はすべて1点差負け。昨季に比べれば「善戦」が増加している。

 背景には各選手の成長もあるが、チーム周辺では「新庄監督の采配が変わりつつあることも大きいのでは」とささやかれている。

 昨季までの指揮官は足を絡めた攻撃を積極活用。各選手の力量を探る意味もあり、塁上に走者を置くと盗塁やエンドランを多用し、好機を逸する場面があった。

 だが、今季は開幕直後こそ足攻を活用したものの、4月中旬からは急減。その代わりに送りバントや徹底した右打ちなど「定石通りの野球」に様変わりしつつある。28日の試合でも4回無死一塁や5回無死一、二塁の場面でも盗塁、エンドランは封印。4回は「待て」で万波の一時同点となる2点本塁打を導き、5回はアルカンタラに送りバントをさせた。

 こうした指揮官の〝変貌〟もあってか、得点力は地味にアップ。チームは最下位だが総得点は「77」でリーグ2位タイ。投手が踏ん張りさえすれば今後の戦い方に期待は持てるだろう。

 当の新庄監督も28日の延長戦での敗戦後「そんなに(相手との)力の差が離れているという感じはしないですけどね」と肩を落としながらも「ずっといい戦いをしている。悪くないですよ。かみ合っていけばしっかり勝っていくと思う。まだ向こう(ソフトバンク)12勝で、こっち7勝でしょ? 一気に行けますよ」と前向きな姿勢を崩さなかった。