日本ハムが泥沼から抜け出せない。19日のロッテ戦(エスコン)にも3―4で敗れて4連敗。4勝12敗の借金8は、首位から16・5ゲーム差の最下位に終わった昨季の16試合消化時と同じ借金数となった。
そんな状況だからなのか。このところ球団周辺では「昨年の形に戻した方がいいのでは」という「トライアウト復活」の声が浮上している。
昨季の新庄監督は「優勝を目指さない」と公言。シーズンを「トライアウト期間」とし、選手全員を一軍で起用する育成方針を打ち出した。これにより若手選手は奮闘。試合に負けても「レギュラーを勝ち取りたい」と必死にもがき続けた。そのおかげもあって清宮、野村、万波らが少しずつ成長。今季、曲がりなりにも打線の中軸を担うまでに至っている。
そんな経緯もあるため「このまま淡々と負け続けるなら、昨季のように将来を見据えた育成型の戦い方のほうがいいのでは?」との声が増えているのである。
今季の日本ハムは優勝だけを目指し「勝利至上主義」を貫いているものの結果が伴わない。新球場の観客数も減少が止まらず、19日は1万5843人にまで落ち込んだ。このままなら…シーズン開幕直後とはいえ、新庄監督就任時の原点回帰もやむを得ない。
球団OBもチームの現状を見据えこう話す。
「現有戦力では今後すべてがうまくいってもAクラスに届くかどうか。であれば昨季のように全選手にチャンスを与え、経験を積ませながら成長を促した方がチームも活性化する。昨季は新庄監督が勝敗度外視を強調したため一部ファンから反発を買いました。でも勝利や上位進出を目指しながらのトライアウトであれば、ファンも納得するはずですから」
新庄監督は18日の試合後、ミス連発で負けが続く現状に「(選手が毎試合)入り込んでいるというか、経験したことがないからね。野球の流れとかも経験していないし…。その経験を最低でも2、3年しないと余裕っていうのは生まれてこないので」と漏らしていた。
わずか1年のトライアウトで上位争いできるほど、日本ハムの戦力層は厚くなかったということ。新庄監督が早くも「前言撤回」を考えないといけない場面に直面している。












