低迷チームの「救世主」だ。日本ハム・鈴木健矢投手(26)が大ブレークの兆しを見せている。
今季4年目の「令和のサブマリン」は1日の楽天戦での中継ぎ登板で今季初勝利を飾ると、その後も救援陣の一角として無失点快投を連発。その後、先発に抜擢されると20日のロッテ戦では6回1安打無失点で2勝目。26日のオリックス戦でも5回4安打無失点の好投で、リーグトップに並ぶ今季3勝目を挙げた。
「僕だけの力だけじゃないので。そこはしっかり野手に感謝したい。でも(この時期の3勝は)今までにはない不思議な感じですね」とは試合後の鈴木。
7勝15敗と最下位に沈むチームで、一人白星を量産するばかりか防御率も「0・00」。とはいえここまでの道のりは決して平坦ではなかった。
2019年ドラフト4位で社会人「JX―ENEOS」からプロ入りするも、2年間は鳴かず飛ばず。32試合の登板も未勝利に終わっていた。転機がおとずれたのが新庄監督の就任。指揮官はサイドスローで伸び悩む鈴木に対し、昨春キャンプで「下から投げた方が(相手が)見づらくない?」と下手投げ転向を提案。この助言が功を奏し、昨季だけでプロ初白星を含む2勝をマークした。
飛躍の要因は、球速120キロ~130キロ前後の直球とシンカーだ。本人が「シンカーより直球の方が(球速が)遅いこともある」というこの2球種が、同じ腕の振りで投げられるため、打者は球種を見極めるのが困難という。
特に右打者には効果的なようで、球速120キロ台の直球、シンカーにバットをへし折られることもしばしば。「ちょっと(右打者の内角に)食い込むように直球も投げているので」(鈴木)。今季は登板8試合19イニングで、右打者には1本の安打も許していない。新庄監督も秘蔵っ子の活躍には「鈴木君はいつもゲームを作ってくれるからね」と満面の笑みだ。
鈴木の快進撃はどこまで続くのか。すい星のごとく現れた〝北の潜水艦〟にさらなる注目が集まる。












