ライバルの活躍が奮起の源か。日本ハムの若き主砲・野村佑希内野手(22)が14日の西武戦(エスコン)で新本拠地での〝チーム1号〟を放ち、連敗ストップに貢献した。

 0―0の3回、二死一、三塁の場面で左越えに2号3ラン。本来なら満面の笑みとなるはずだが、本人は試合後「打つことが仕事なので」と淡々としたもので、喜ぶどころかむしろ気を引き締めるように最後まで厳しい表情を浮かべた。

 その背景には「ポジション剥奪危機」がある。今季開幕から全試合スタメン出場も、守備にやや不安があるため、新庄監督は9日のオリックス戦から野村を「DH」で起用。以後、本職の三塁には、ライバルでもある清宮が就いている。その清宮はこのところ攻守で堅実な働きを見せており、このままなら定位置を奪われかねない。この危機感が野村のバットにいい意味で刺激を与えている。

 この日の一発で4試合連続安打と5試合連続得点をマーク。開幕直後は低迷気味だった打撃も今は着実に上昇気流に乗っている。

「(三塁守備に)戻れれば一番なんですけど。そこでレギュラー獲りたいとずっと言ってきたので。でも、ボス(新庄監督)の考えもあると思いますし、そこはチームが勝てる形で使っていただければいい。まず打たなければ僕は試合に出られないので」(野村)

 ライバルからポジションを取り戻すためにも22歳の大砲は浮かれることなく今後も打ち続ける。