WBC日本代表・山川穂高内野手(31=西武)が11日のチェコ戦(東京ドーム)で、佐々木朗(ロッテ)から死球を受けたエスカラとの一塁上で交わしたやり取りの内容を明かした。

 4回一死、チェコの7番・エスカラは162キロの剛速球を左ひざ付近にまともに受けて悶絶。これには日本ベンチの大谷(エンゼルス)が思わず苦悶の表情で心配そうに見守る姿もあった。その後、エスカラは立ち上がり一塁へ向かうと山川と言葉を交わし、右翼方向へならしのダッシュ。激痛に耐えてタフにふるまう姿に、観衆からは大きな拍手が送られた。

死球に悶絶するチェコのエスカラ(左)
死球に悶絶するチェコのエスカラ(左)

 山川は試合後、このシーンを振り返り「すいません、と。僕、英語は分かりませんが、聞き取り的には『野球だから、こういうことも起こる』みたいなことを言っていたので、ごめんねって感じで返しました。こういうところってのは真剣勝負だから怒りの表現も出たりしますが、基本的にはスポーツってのは紳士的にクリーンにやるべきだと思ってるんで、ああいう姿ってのはすごくいいなと思いました」と、エスカラのナイスガイぶりをたたえた。

 さわやかな対応だけでなく、プレーでも攻守に奮闘。今大会はここまで野手で唯一出番がなかったが、3試合目にして「7番・一塁」で先発起用され、2回に初打席初安打を放った。8回の守備では、巨体ながら軽い身のこなしで一、二塁間の鋭い当たりを好捕してアウトにした。ようやく栗山ジャパンのムードメーカーが乗ってきた。