悩める侍ジャパンの4番・村上宗隆内野手(23=ヤクルト)がWBC1次ラウンド3試合、15打席目で初安打をマークした。

 場面は日本が9―2とリードして迎えた8回の第5打席だった。

 3試合連続「4番・三塁」でスタメン出場した村上は見逃し三振、四球、四球、見逃し三振と第4打席まで音無し。中国戦、韓国戦と同様、頭の中の混乱からファーストストライクに手が出ず、追い込まれて意識がさらに受け身になり結果、投手との勝負に入っていけない悪循環を繰り返す…。

 その余裕のなさが表情に出てしまう分、相手バッテリーにさらに手玉に取られていた。

 8回の打席では直前に大谷の代打に立ったDeNA・牧が左翼スタンドに今大会2本目の本塁打を放っていただけに、9打数無安打(6三振)の村上にとっては重圧のかかる打席だった。

 しかし、ここで村上は相手5番手・カプカの130キロスプリットをとらえ一、二塁間を破る右前打を放った。満員の東京ドームからは大歓声が沸き起こり、村上の無安打を誰よりも気にかけていた大谷がベンチに返されたこのWBC初安打球を回収、この回が終わってベンチに引き上げてきた村上に手渡し、後ろからハグをしながら苦しんだ初安打の喜びを分かち合っていた。

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