〝邪道〟大仁田厚(65)が年初からフル回転だ。新組織「DDO(ドラマチック・ドリーム・オオニタ)」を立ち上げてDDT乗っ取りをぶち上げると、返す刀で古巣の全日本プロレスを一刀両断。電流爆破戦開催を求め3日に乱入したばかりだが、その組織のもろさを見抜いたと豪語し、こちらも自分のものにすることを宣言した。

 大仁田は7日のDDT鶴見大会で、6人タッグ爆破戦に出場。自ら保有する「電流爆破」の商標をかける代わりに、勝てば相手のDDTグループ内での役職を奪える条件で高木三四郎、彰人、高尾蒼馬組と対戦。狙いは高木の持つ「社長」の役職を奪っての会社乗っ取りだったが、最後はサイバーファイトの飲食事業部「BARドロップキック」店長の高尾を電流爆破バットで打ち抜いて、その肩書を奪うにとどまった。

 乗っ取りをあきらめ切れない大仁田は試合後「DDO」を結成して戦いの継続を要求。高木社長も応じ、3月19日の神奈川・鶴見青果市場大会でDDO軍DDT軍の対抗戦が行われることが濃厚に。大仁田は「DDTは俺のものじゃ!」と叫んだが、ここで満足する邪道ではない。「DDOとして全日本も狙わせてもらう」と王道マット獲得まで宣言。しかも「DDT乗っ取りより簡単なんじゃないか?」と不敵な笑みを浮かべた。

 邪道が自信を見せるのにはワケがある。3日の全日本後楽園大会に乱入し「俺の電流爆破を受ける気あるのか?」と要求していた。その後、全日本は2月4日の東京・エスフォルタアリーナ八王子での爆破戦をホームページなどで発表したが、ここに組織としての脆弱さを感じたという。

「いやいや、全日本さんよ、俺が言うのもなんだけど、それはおかしくないか? 福田剛紀社長も諏訪魔専務も『全日本に電流爆破はいらない』って拒絶していたじゃないか。それがなぜか、いつの間にか正式発表されてるんだ。これこそ、団体の中の統制が全く取れてない証拠じゃないか」と王道マットの乱れを指摘。アジアタッグ王座を乗っ取りの足掛かりにすると宣言した。

 すでにケンドー・カシンとのコンビで同王座を持つNOSAWA論外から「電流爆破ならアジアタッグの防衛戦をやる」とメッセージを送られていたが、これを「2月4日にアジアタッグをかけて全日本プロレス史上初の電流爆破でやってやる!」と快諾。「アジアを取ったらDDTやFMW―Eのリングで、爆破で防衛戦をやろうか」と邪道プランを明かした。

 新年早々、放言が止まらない邪道は、2023年もバット片手にプロレス界をかき回しそうだ。