新日本プロレス14日の大阪城ホール大会で行われたNEVER無差別級王座戦は、挑戦者ウルフアロン(30)が成田蓮(28)に雪辱を果たし、第52代王者に返り咲いた。

 今年2月大阪大会でキャリア初黒星を喫し、ベルトを強奪された因縁の相手とのリベンジマッチ。試合開始と同時に奇襲を受けると、場外で左ヒザへのイス攻撃、さらには成田率いる極悪軍団「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」のセコンドからも攻撃を加えられた。

 リング上にもH.O.Tの高橋裕二郎、ディック東郷、金丸義信が介入し、ウルフは事実上1対4の戦いを強いられる。成田を逆三角締めに捕らえようとするも、セコンド3人に阻止されてしまった。

 ここで本隊のKONOSUKE TAKESHITAと矢野通が助太刀に訪れ、H.O.Tのセコンドを排除。ようやく成田と1対1になったウルフは、リバースアングルスラムで反撃に転じたが、急所攻撃からのダブルクロスで再び劣勢に。クロス式の膝十字固めに捕獲されてしまった。

 それでも地獄の断頭台を回避すると、豪快なパワースラムで試合の流れを引き戻す。最後は裏投げからのアングルスラムで完璧な3カウントを奪ってみせた。

 ウルフは取り戻したベルトを高々と掲げ、勝利をアピールした。バックステージではリベンジの達成間を口にしつつも、試合の直前に発表された「G1クライマックス」(7月11日、米国・シカゴで開幕)の出場メンバーに入らなかったことに自ら言及した。

NEVERのベルトを奪還したウルフアロン
NEVERのベルトを奪還したウルフアロン

「もちろん〝今年プロレスを始めたヤツが、すぐにG1クライマックスに出られるか〟って意見も重々承知の上なんですけど、プロレスをやっているからには、トップを目指すのはいいことだと思いますし。今回の僕の試合を新日本プロレスの上の方たちに見てもらって『ウルフなら出しても大丈夫だ』と思っていただけたらうれしいですし、出れるようになったら、全力を尽くしていきたいです」と残り4枠を争う出場者決定戦(26日、7月6日、後楽園)へのエントリーをアピールした。

 ダーティーファイトを駆使するH.O.Tとの抗争を通じてレスラーとしての階段を一つ登ったウルフだが、目指すべき場所はもっと高みにある。「反則・介入をしてくる戦いにはある程度強くなったと思うんですけど、真っ向勝負というところでの成長は、これから先の段階になるんじゃないかなと。それこそG1クライマックスとなると、すべてのユニットの選手が出てくるわけですから。そこに出るか出ないかで、僕の成長も変わってくると思うんです。G1に出て、いろいろなプロレスを学びたい気持ちが強いです」と最高峰リーグ戦への思いを明かしていた。