新日本プロレス14日の大阪城ホール大会で行われたIWGP GLOBALヘビー級王座戦は、挑戦者の海野翔太(29)が3WAY戦を制して第8代王者に輝いた。

 王者のアンドラデ・エル・イドロ(AEW)に対し、海野とドリラ・モロニーが挑戦した3WAY王座戦は、それぞれの思惑が交錯する複雑な試合展開が続いた。海野はアンドラデのカナディアンデストロイヤーからザ・メッセージ(変型ネックブリーカー)を浴びてしまったものの、モロニーのカットで九死に一生を得る。

 一進一退の攻防からモロニーがアンドラデにドリラキラーをさく裂させたものの、今度は海野がランニングニーでカット。先ほど救出してくれた相手に恩をあだで返すかのような行動に会場からは大きなブーイングが巻き起こったが、こうしないとベルトが取れないのだから仕方ない。モロニーをラリアートで排除すると、アンドラデにデスライダーからのSecond Chapter(変型フィッシャーマンズバスター)を決めて乱戦に終止符を打った。

 2017年4月のデビューから9年2か月でついに初タイトルを手にした海野だったが、まさかの悲劇が待っていた。リング上でマイクを握った直後、何とAEWのゲイブ・キッドに襲撃されパイルドライバーでマットに突き刺されてしまった。マイクで罵倒された海野は、ゲイブが「俺は新日本プロレス史上一番の裏切り者」という捨てぜりふを残して去ったリング上で横たわる屈辱を味わった。

 バックステージで海野は「お前の行動を見て、分かりかねることばかりだよ。初めて取ったIWGPさえも! こんな形で泥を塗られて最悪の気分だよ。今日まで積み上げてきたものがあって、取った瞬間でもあんなヤツがいたらこんな胸くそ悪い気分にんるんだな」とゲイブを糾弾。「次はどこだ? 『Forbidden Door』(28日、米国・カリフォルニア州サンノゼ)なのか、G1なのか、その前なのか、その後なのか、いつでもどこでもいいよ。取ったからには、全力で守り抜いてやる。お前みたいなクソ野郎が簡単に新日本に上がれると思うなよ」と防衛戦での制裁を誓っていた。