同級生ライバルの存在が未完の大器をよみがえらせるか。現役ドラフトで楽天から巨人に移籍したオコエ瑠偉外野手(25)が14日に東京・大手町の球団事務所で入団会見に臨んだ。誰もがその身体能力を認めるが、プロ7年目の今季は6試合の出場に止まるなどいまだに殻を破れないでいる。そんなオコエの復活のカギは甲子園での好敵手にあるという。
会見前に原辰徳監督から激励されたオコエは「開幕一軍に目標を置いてこのオフから取り組んでいきたい」と前を向いた。
関東一高3年時の2015年夏の甲子園で、その圧倒的なパワーとスピードで主役となったオコエ。ドラフト1位で楽天に入団したが、プロ入り後はケガに見舞われ19年の出場52試合が最多と一軍に定着できなかった。現役ドラフトにかかった現実にオコエも「新しい環境で、精いっぱい、あとがないという気持ちで頑張りたい」と唇を結んだ。
そんな背水の男の士気を高めるのが、セ・リーグで活躍する同学年のライバルたちだ。甲子園準決勝で東海大相模に敗れたが、その時の相手エースが今季10勝をマークした中日・小笠原慎之介投手(25)だった。
U―18W杯で日本代表として戦い親友となったオコエはプロ入り後も小笠原と連絡を取り合い、励まし合った。プロ1年目から「あいつにだけは負けたくない」と常に意識。その小笠原も2度、左ヒジを手術するなど苦労しながらプロで結果を出した。
「小笠原はしっかり投げてましたし、同級生の活躍というのはやっぱり見てて刺激になります。そういう選手を見てたら負けてられないなという気持ちはあります」と大きく差をつけられたオコエは拳を握った。
さらに侍ジャパンで五輪金を獲得し今季も10勝を挙げた広島・森下暢仁投手(25)も発奮材料。「ジャパンですごい仲良くて。(森下の)明大時代も練習試合をやったし、侍ジャパン対楽天でも1回やっている」と再戦を心待ちにしていた。
もちろん一軍にいなければ対戦するチャンス自体がない。「やったことないピッチャーばかりなので、勉強の意識を常に持ちながらちゃんと対応できるようにしていきたい」と初心を強調したオコエが、ライバルとの直接対決をモチベーションに復活を目指す。












