頼れる主砲が1試合2発を含む2戦連発で、連勝をたぐり寄せた。侍ジャパンは6日、巨人との強化試合(東京ドーム)に8―4で逆転勝ち。「4番・三塁」で出場した村上宗隆内野手(22=ヤクルト)は2本塁打3打点の大暴れを見せた。

 この日の一発目はチームが2―4とリードされた8回一死一塁の第4打席だった。相手右腕・京本が投じた初球14キロ直球を迷わず振り抜くと、打球は放物線を描き右中間席へ。前日の日本ハム戦に続くアーチで自軍を同点に導いた。

 令和の3冠王はこれで終わらない。続く9回二死無走者で迎えた第5打席でも、鍬原のフォークを完璧に捉え、今度は弾丸ライナーで左中間席へ。これで前日の一発を加え2戦3発。止まらない驚愕弾に4万人を超える満員の大観衆は一時騒然となるほど。当の本人は「イメージ通りに、うまく押し込んで打つことができました」。納得の一発に思わずベンチでは笑みがこぼれた。

 直前のオリックスとの日本シリーズでは、相手投手陣の徹底した内角攻めを受けた。シリーズ初戦で本塁打を放ったもののの、本来の実力を発揮できずチームも日本一連覇を逃した。そんなうっ憤を抱えて迎えた強化試合での3発。自身の気持ちを晴らすと同時に、世界一奪還を狙う日本代表に欠かせない存在となった。

 強化試合で連勝を飾った栗山監督も試合後、この4番の活躍には「さすがですね。シーズン通りの打撃で。苦しい時に相手がどうとかではなく、本当にチームに勝利を与えてくれるというのはすごく大きいものなので」は脱帽するしかなかった。

 次戦は9日から始まるオーストラリアとの強化試合2連戦(札幌ドーム)。来年3月のWBC予選1次ラウンドで同じグループに属するライバルとの対戦になるが、着実に大舞台で状態を上げる主砲に不安も気負いもない。

「今はしっかり打つことだけ考えて打席に立っている。基本はシーズン中とは変わらないでやっているので。このいい状態を保ちながら(強化試合の9日まで)ゆっくりして。その後からまたしっかり勝てるように頑張りたい」

 侍のユニホームでも〝神様〟ばりの働きを見せる村上が、チームを悲願の世界一へと導く。