侍主砲の村神様が栗山ジャパン初陣で早速〝降臨〟した。レギュラーシーズンで日本選手最多の56本塁打、史上最年少の3冠王に輝いた侍ジャパン・村上宗隆内野手(22=ヤクルト)が5日、日本ハムとの強化試合(東京ドーム)に「4番・指名打者」で先発出場。6回に日本代表の4番として初本塁打をマークした。

 1点リードで迎えた6回先頭の第3打席。この回からマウンドに立った5番手の変則下手投げ右腕・鈴木と対峙し、追い込まれてから4球目の内角128キロ直球を振り抜き、打球を右翼席中段へ叩き込んだ。

 チームも接戦を制し、5―4で勝利。栗山監督率いる新生侍ジャパンの初対外試合で重圧のかかる4番を任され、見事に結果を残した。試合後は本塁打に関して「何とか回の先頭だったので、塁に出ることを意識した。結果がああいうふうになったので良かった」と冷静に振り返った。

 実は驚くべき〝予告弾〟であったことも明らかになった。第3打席に入る直前、大勢(巨人)が「僕の横に来て『ホームランを打つ』と言って…。本当に打ったのですごいなと思った」と告白。村上は「う~ん、覚えていないですね。すいません。そんなガチで言っていないんで適当です」と多くを語ろうとしなかったが、大舞台でも重圧をモノともせずに有言実行を成し遂げる強心臓ぶりは「さすが」の一言だ。

 一方、栗山監督は大事な初陣で、4番に村上を据えた理由について「僕はすごく思いが強かったし、最初から決めていた」とコメント。そして「4番を背負うという…本当に日の丸を野球界を背負ってほしい。誰も分からないところに天井がある。こんなすごい成績を残していて申し訳ないけど、もっとすごい成績を残せると信じているので。そういう道を歩んでくれると思っている」とも続け、侍主砲として今後さらなる高みを目指してほしいとエールを送った。

 ただ、指揮官から熱い言葉を向けられた村上は、あくまで謙虚にフォア・ザ・チームの精神を貫く構え。4番にこだわることなく「どの打順でも、どのポジションでも、どんな守備位置でもいつでも行けるんだという準備をしている。とにかくチームに必要とされて『勝たせる選手』になりたい」と繰り返して言い切り〝初心〟を忘れなかった。

 来年3月のWBCに向け、侍主砲・村上が最高のスタートを切った。