ドジャースの二刀流スーパースター・大谷翔平投手(31)の起用法が、にわかに揺れ始めた。チームは22日(日本時間23日)、敵地オラクル・パークでジャイアンツに0―3で敗れ、直近5試合で4敗目。同日時点で16勝8敗でパドレスとナ・リーグ西地区首位に並んでいるとはいえ、ここ2試合でわずか1得点。開幕直後の爆発力は、明らかにしぼみつつある。
その中で、投手・大谷は別格だ。この日の先発で6回4安打無失点、7奪三振。100マイル(約161キロ)超の速球を7球投げ込み、今季24イニングで1失点、防御率0・38、2勝0敗まで数字を磨いた。一方で打者としては4打数無安打に終わり、53試合連続出塁の記録がストップ。ここまで同日時点の今季24試合で打率2割5分8厘、5本塁打、11打点、OPS・854は十分に見栄えするが、昨季までの〝規格外〟を知るチームにとっては物足りなさも残る。
米地元紙「カリフォルニア・ポスト」は12日(同13日)以降の大谷が打率2割1分2厘、1打点にとどまっているとし、打線再点火の鍵を握る存在だと指摘した。そこへ米有力紙「ニューヨーク・タイムズ」傘下のスポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」が踏み込んだ。デーブ・ロバーツ監督(53)が、大谷の登板日に先発メンバーから外す案、打順を下げる案など、従来なら考えにくかった起用法まで選択肢に入れ始めているというのだ。実際に指揮官は「可能性は十分ある。様子を見よう」と含みを持たせている。
背景にあるのは投手・大谷を守りながら、打者・大谷を立て直す必要性だ。前出のジ・アスレチックによれば、好調なダルトン・ラッシング捕手(25)をDHで回す案も現実味を帯びるという。大谷自身も「最終的な判断は常に監督にお任せします」と受け入れる姿勢を示した。失速気味のドジャースが再加速するために、球界最高のカードを〝固定〟ではなく〝再配置〟する。ロバーツ監督の次の一手は、打者・大谷の扱いを新局面へ押し出すかもしれない。












