意地をみせられるか。4位の巨人は17日から試練の9連戦に臨む。主砲・岡本和真内野手(26)も上昇気配を漂わせる一方で、定位置だった4番の座は中田翔内野手(33)に奪われたまま…。快進撃を続けるヤクルト・村上宗隆内野手(22)にも大きく水をあけられた中、原辰徳監督(64)が岡本和に飛ばした〝最後のムチ入れ〟とは――。
最後の大勝負だ。15日はジャイアンツ球場で全体練習を行い、大連戦へ調整を行った。CSに進出するためには、3位の阪神を蹴落さなければ先はない。残りが11試合となり、どういう心構えが必要か。
バックネット裏から鋭い視線を向けた原監督は「総合力の中でスターティングメンバ―が責任を特に重く感じてやらなきゃいけないだろうしね。いろんな意味でチャンスが残っているということを、どこかに喜び、歓喜、希望として戦うことが大事」と心得を説いた。
その中でも微妙な立ち位置なのが岡本和だ。打撃不振が長引き、8月11日から4番の座を〝はく奪〟された。いまや4番・中田の後を打つ5番打者として定着している。しかし、前戦となる13日のヤクルト戦(神宮)では2打席連続アーチを放つなど、爆発の気配も漂わせる。
「4番・中田」「5番・岡本和」の並びとなって、すでに1か月が経過。原監督は「いいと思うよ。翔に和真も引っ張られているでしょ。(岡本和の)凡打の内容もはるかに上がっている」とする。
だが、現役時代に4番としてチームの勝敗の全責任を負った原監督からすれば、岡本和には〝もっと上〟を目指してほしいとの思いもある。現状、チームとしてポイントゲッターとなっている好調の中田を4番から外す理由はない。「岡本和に力で4番を取り戻してほしいか」の問いには「そりゃそうですよ。それはもう。(中田の存在が)刺激になっていると思いますよ」と即答だ。
そしてもう一つ、岡本和が奮起するべき理由がある。それが、王貞治氏(ソフトバンク球団会長)に並ぶ日本選手最多の「55号本塁打」をマークした村上の存在だ。
「年下の村上くんがあれだけやっているわけだからな」(原監督)。今季の村上の活躍はもはや形容しようがない。本塁打ではぶっちぎりでトップの村上(55本)に、リーグ2位の岡本和(27本)と、同3位の丸(26本)を足しても53本で及ばない。
もはや異次元の活躍を続ける村上と岡本和を比較する論調があるのは、いささか不憫ではあるが、指揮官は「でも、3年前は(岡本和が)はるかに上だった。3割、30本、100打点。去年に至ってはコレ(ゴールデン・グラブ賞)だってそうでしょう」とピシャリだった。
2020年は31本塁打、97打点で文句なしの2冠王。昨季は村上に39本塁打に並ばれつつも113打点(村上=112打点)で2年連続の〝キング〟に輝いた。今季はもう村上を上回ることはほぼ不可能。
岡本和自身は「(5番は)今の僕の実力ですし、しっかり次からも勝てるように貢献したい」と意気込むが、来季に向けては「4番奪回」と「打倒・村上」は重要テーマとなる。












