広島は17日のソフトバンク戦(マツダ)に0―3で今季9度目の零封負け。3連敗で今月5日以来となる勝率5割に逆戻りした。

 気温30度以上の真夏日となったこの日は、打線が散発の2安打と沈黙。新井監督は「今日は(相手先発の)有原くんがナイスピッチングだった」と素直に認めた。

 夏本番を前にナインは、今季から認められた短パン姿で試合前の練習を行った。昨今の記録的な暑さの影響で本拠地では5月下旬から解禁となったが、クールビズを取り入れていないのが秋山翔吾外野手(37)と野間峻祥外野手(32)のベテラン2人だ。そこには快適さよりも試合に備える外野手、一選手として理由があるという。

 秋山は「短パンをはく時、僕はその下にロングスパッツをはくことになるのですが、そうすると走る時のヒザの上がり方が良くなくなる。ノックの打球を追う時に動きにくさがある」と説明。また、野間は「スライディングでの捕球ですね。いざ試合で打球を追う中で毎日あるプレーかと言えばそうじゃない。でも、短パンをはいて(練習を)やらなくなって、試合で捕れなかったら…」と打ち明けた。

短パンを穿かなかった広島・野間峻祥
短パンを穿かなかった広島・野間峻祥

 2人とも練習の段階から試合を想定して準備するからこそ、あえて軽装を選ばないわけだ。

 もちろん、暑さが本格化する今後は別だが、今のうちに酷暑への耐久性や免疫をつけることにもつながる。秋山は球団の配慮に「本当にありがたい」と感謝しつつも、現段階では「あまりそればかり(快適さ)を求めすぎると、本当にしんどい時に逃げ場がなくなる」。先々を見据え、あえて〝厚着〟で力を蓄えている。

 チームはこの日で62試合を消化。これからやってくる暑さとシーズン佳境の戦いに向け、黙々と備えを続けている。