広島が5月から異例の早さで暑さ対策に乗り出す。3連敗中のチームは29日の巨人戦(東京ドーム)を皮切りに9連戦に突入するが、チーム防御率2・29は12球団ダントツ(28日時点)だ。
中でも森下、床田、大瀬良の三本柱のほか森やドミンゲス、玉村の先発陣は盤石で、クオリティー・スタート(6回以上、自責3以下)率は78・2%と抜群の安定感を誇る。そんなメンバーたちをサポートするべく、デーゲームの屋外球場では来月から真夏のマスト・アイテムが持ち込まれる。ピンチで投手コーチがマウンドに駆けつける際に〝給水タイム〟が設けられるのだ。
実際にマウンドに向かう役目を担う永川一軍投手コーチ(45)は、今月中に先発した前出の6人にヒアリングを実施。ノドをうるおす「水」と汗を拭う「タオル」を念頭に「水」「タオル」「両方」「両方不要」の4択を用意し、各投手の要望を募っているという。
永川コーチは「僕個人としては、ピンチで水を飲んだりする行為はむしろ(投手が)ショボく見えてしまう感じは持っているんですけど…」としながら「『絶対に飲むな』っていうチーム方針ではないですから。やっぱり今の暑さは、ひと昔とは違うというのも分かりますしね」と説明。さまざまな考えを巡らせながらも、最終的には決行することを決めた。
いち早く「力水」の供給に踏み切ったのは、目先の勝利のためだけではなさそうだ。昨季の先発陣は8月まで防御率2点台とリーグ屈指の安定感を見せたが、チームは9月に5勝20敗と大失速した。月間防御率も4・42まで急速に悪化した過去があるだけに、同じ失敗を繰り返さない予防策でもあるようだ。
近年は温暖化の影響もあり、5月以降のデーゲームでは気温30度前後になる日も少なくない。今後の日程を見ても、土日はデーゲームが組み込まれている。7月以降は昼夜を問わず暑さも本格化してくるが、その前段階から〝うるおい〟を与え、投手の状態を保っていく。












