「令和の怪物」に海の向こうから容赦ないらく印が押された。米メディア「トータルプロスポーツ」は1日(日本時間同日)、ドジャースの佐々木朗希投手(24)を巡る米敏腕記者の辛口評価を取り上げた。
俎上に載せたのは米スポーツ専門局「ESPN」のジェフ・パッサン記者。ヤフー・スポーツで13年間にわたってメジャーを追い、現在はESPNのMLBインサイダーとして移籍、契約、労使問題まで報じる球界屈指の「オピニオンリーダー」だ。その敏腕記者が今季序盤の先発投手で「最も期待外れ」として佐々木を名指ししながら、過去最大級とも評すべき論調でバッサリと切り捨てたのだから衝撃は小さくない。
問題視されたのは数字だけではない。佐々木は今季ここまで1勝2敗、防御率6・35、22奪三振。22イニングで13四球、28安打、7本塁打を許し、WHIPは1・809に膨らんでいる。パッサン記者は、スプリットはなお決め球になり得るとしながらも、三振を奪うカウントに持ち込めない制球難と、平均97マイル(約156キロ)の速球が空振りを奪えていない現状を厳しく指摘した。
伏線は開幕前からあった。オープン戦では4登板で防御率15・58、8回3分の2で15四球と制球不安を露呈。メジャー仕様への適応は想像以上に重く、看板だった剛速球とフォークも、米打者の前では絶対的な武器とは言い切れなくなっている。
そんなパッサン記者の酷評に呼応するかのように同メディアも、佐々木について「メジャーリーグデビューはまさに惨たんたるものだった」と指摘。「さらに悪いことに、その後も全く改善が見られない。自身もメジャーリーグでの成績を悔やんでいるだろうが、日本で『怪物』と呼ばれた彼がメジャーリーグで輝かしい時代を送れたとは到底言えない」とも続けている。
25日(日本時間26日)のカブス戦では5回4失点ながら今季初勝利を挙げた。だが、内容は手放しで喜べるものではなかった。ドジャースは31試合を終え20勝11敗でナ・リーグ西地区首位を守る一方、連覇を狙う陣容の中で先発ローテの信頼度は日々査定される。山本由伸投手(27)、大谷翔平投手(31)らが存在感を示す中、佐々木はもはや「将来性」だけで特別扱いされる立場ではなくなりつつある。
次回先発は2日(日本時間3日)のカージナルス戦(セントルイス)。相手先発はマイケル・マグリービー投手(25)と発表されている。酷評を力に変えられるのか、それとも〝未完の怪物〟のままローテの足場を失うのか。背番号11にとって、この一戦は単なる5月初戦ではない。ドジャースで生き残るための、早すぎる正念場になる。











