巨人の杉内俊哉投手チーフコーチ(45)は、12日の阪神戦(東京ドーム)で5回4失点、6敗目を喫した先発・井上について「強力なバッターがたくさんいる中で、本来のピッチングをさせてもらえないのは当然。そこの殻を破ってほしいなと思います」と奮起を促した。

 前回登板でチームトップの10勝目を挙げた勝ち頭の井上だったが、東京ドームを得意とする2人の大砲を止められなかった。初回一死一、二塁で4番・佐藤輝に左前適時打を浴びると、なお一、三塁から大山に犠飛を許し、先制点を献上。さらに3回には森下、佐藤輝に2者連続ソロ本塁打を浴びた。一死走者なしから森下に3球目の変化球をバックスクリーンへ運ばれると、続く佐藤輝にも初球のフォークボールを右翼スタンドへたたき込まれた。その後、5回一死一、二塁で熊谷を併殺打に仕留めると、この回限りで降板した。

 杉内コーチは登板前の井上について「気合入っていましたよ。本人も阪神戦、投げて投げたいっていうことは言ってましたからね」と意欲を認めた上で、「阪神になるとストライクゾーンが狭く見えるんですよね、僕は」と指摘した。

「いいところに投げないで打たれることが先行しちゃう。コース、球種も含めて。そういったものが自分で考えられたかどうかっていうのは、余裕がなくなると考えられなくなっちゃうと思うんで、一歩引いて。映像とか見ながら、これが消えてるなとか、そういうのも含めて勉強してもらいましょう」と左腕に注文を付けた。

 前日の同戦と合わせ、森下、佐藤輝には2試合で計6本塁打を許した。これについては「ちょっと打たれすぎてるね」と問題視する一方、「『ソロホームランはオッケー』って言ってるし、大胆に攻めてる結果。アウトコースで流されてホームランなら仕方ねえなって思えるかどうか。そこも大事かなと思うんでね」と心構えにも言及した。