パ首位を独走するソフトバンクは12日の5位・ロッテ戦(みずほペイペイ)に10―4の逆転勝ちを収め、3連勝を飾った。9カード連続の勝ち越しを決めて、貯金を今季最多を更新する「30」とし、優勝マジックは1つ減って「31」。好調な攻撃陣が3試合連続の2ケタ安打、2試合連続の2ケタ得点を記録して投手陣を援護した。先発の上沢は5回4失点ながら、打線の援護に恵まれて7勝目。リーグ3連覇を目指す王者が、下位相手のカードで着実に白星を重ねた。
強打の1番打者が球団史に名を刻んだ。初回、正木智也外野手(26)が相手左腕・ロングの5球目真っすぐを強振。左翼席中段に飛び込む打球速度176キロ、飛距離131メートルの18号ソロで貴重な先制点を叩き出した。正木は「完璧に捉えることができた。とにかく1番バッターとして、チームに勢いをつける打席にしたいと思っていた。結果的にホームランになって、いいスタートを切ることができた」とコメント。相手が警戒する中で今季5本目の先頭打者弾となり、1992年のダイエー・佐々木誠の球団記録に並んだ。
5年目にして潜在能力を発揮している大砲候補。「1番」が完全にハマっている。飛び抜けた走力はないが、自慢の長打力が相手に与える脅威は計り知れない。相手の強い警戒心もあるだろうが、選球眼の良さが1番打者としての適性を後押ししている。打てる球をきっちり仕留め、くさい球には手を出さない。規定打席にわずかに届いていないが、打率は2割9分。球界屈指の打者・近藤健介外野手(33)は、正木の大ブレークに「今年一番変わったのは選球眼。甘いボールをしっかり振りにいけて、しっかり打つべき球をコンタクトできている」と語る。
さらに近藤は「正木が1番に入ったっていうのが、今年チームが波に乗ってきている一番の要因」と分析した上で「(周東)佑京とはまたタイプの違う1番打者。本当に相手からしてもイヤだと思うし、僕ら味方から見ていても本当にいいなって思う打線になっている」とうなずく。強力打線に正木あり――。存在感が半端ない。












