阪神・西勇輝投手(35)が29日、兵庫・西宮市内で引退会見を行い、18年間のプロ野球人生を振り返った。
「あっという間でした。たくさん苦しいこともありましたし、楽しいこともありましたけど、本当に最後の2年間が自分の中で一番苦しかったなと思いました。それまでの16年間は本当に幸せだったので、自分の中では満足しています」
菰野高(三重)から2008年ドラフト3位でオリックスに入団。プロ3年目から先発ローテーションの一角を担い、12年にはソフトバンク戦(ヤフードーム)でノーヒットノーランを達成した。小久保裕紀現・ソフトバンク監督の引退試合での快挙となり、大きな話題を呼んだ。
18年オフには国内フリーエージェント(FA)権を行使して阪神へ移籍。21年に通算100勝、24年には通算2000投球回を達成するなど、長年にわたって先発として腕を振り続けた。
中でも胸を張るのが積み重ねてきたイニング数だ。「イニングは自分がつくった数字だから誇っていいよ、とコーチにも言われました。そこを胸に2年目、3年目とローテーションを回った時は、勝ち星を意識するより、チームのためにイニングを稼げたかっていうことを考えてました」とうなずいた。
18年間、第一線で投げ続けることができた秘訣は「早寝早起き」。「健康管理もそうですし、小さいことですけど、やると決めたことをできたことが良かったと思います」と日々の積み重ねを長い現役生活の支えに挙げた。
ただ現役生活の最後の2年間は苦しい時間が続いた。昨季はわずか1試合の登板にとどまると、今季は8試合に登板して3勝4敗、防御率3・67。2日のヤクルト戦(甲子園)ではNPB歴代2位となる306試合連続先発登板を達成した一方で、自らの心境には大きな変化が生まれていた。
「純粋に後輩を応援してる自分がいましたし、このままの状態でも心の方が全くついてこなかったので。最後まで心技体というのは大事だったなっていうのは感じました」
会見の最後には伏見、梅野、岩崎、高橋、才木、村上から花束を贈られ、笑顔を見せたベテラン右腕。「僕は最後まで一生懸命戦って、みんなで喜びを分かち合いたいなと思います」。
シーズン最後まで首脳陣、チームメートとともに戦い抜き、18年間の現役生活にピリオドを打つ。














