悲願のセ・リーグ連覇が目前に迫る阪神は27日は試合がなく、2位・巨人がヤクルトに勝利したため、優勝マジックは「4」のままとなった。

 今季は残り7試合でポストシーズンも含めて注目されるのは、藤川球児監督(46)による石井大智投手(29)の起用法だ。昨季は53試合に登板して1勝0敗、36ホールド、9セーブ、防御率0・17とまさに無双状態。53イニングで自責1、被本塁打も「0」と勝ちパターンに欠かせない存在だった。

 しかし、今年の春季キャンプで左アキレス腱を断裂。長いリハビリ生活を送り、今月5日のDeNA戦(甲子園)で一軍復帰したが、起用法は定まらない状態にある。

 復帰直後は僅差の場面で登板を重ねたが、15日の中日戦(甲子園)では同点の6回にサノーに勝ち越し2ランを被弾。昨季から続いていた連続無失点記録も52試合でストップした。

 その後は点差が開いた場面での登板を挟んだものの、再びしびれる場面でマウンドへ。21日のDeNA戦(甲子園)では同点の延長11回を無失点に抑えて勝利投手となった。

 ただ、25日の同戦(横浜)では1点リードの8回を任されて宮崎に逆転2ランを被弾。復帰後の8試合で1勝2敗、防御率5・63となり、昨季は1本も許さなかった本塁打を3本も浴びている。

「大事な戦力」と断言していた藤川監督は、25日の敗戦後も右腕を責めず「展開的には難しいですよね。打撃のところでもう少し押し込んでおかなければいけなかったと思います」と攻撃面に目を向けていたが…。

 リーグ連覇だけがゴールではなく、その先にはCS、そして日本シリーズも控える。短期決戦を勝ち抜く上で石井の存在は不可欠だ。残り試合でも藤川監督は重要な場面を託し続けるのか。それとも局面を変えて、状態を整えさせるのか――。