〝教授〟の異名はダテではない。日本ハム・北山亘基投手(27)が1日、シーズン最終戦のロッテ戦(ZOZOマリン)に先発し、5回5安打無失点で今季13勝目。エスピノーザ(オリックス)に並ぶリーグ最多勝を確実にし、勝率8割1分3厘で最高勝率も視野に入れた。

 走者を背負いながらも要所を締めた。1点リードの4回二死満塁では、代打・ソトを153キロの直球で空振り三振。「(タイトルは)一人だけの力じゃないので、あまりそこは慢心せずというか。ただ、タイトルを取りたいというのは入団する時に目標として持っていた一つ。それが一つかなったのはすごくうれしいです」と喜んだ。

 昨季9勝から一気に球界トップ級へ。飛躍の理由を問うと「体を構造的に使えるようになったからですかね」と北山らしい答えが返ってきた。

「人間ってみんな体の中に基点がありますし、本来持ち合わせている潜在能力がある。それを機能的に動かせたら誰でも最高のパフォーマンスを出せる。でも姿勢を崩したり筋力に偏りがあったり、体の癖などで余分な労力をつけた動作をしている。僕は昨年からそれを取り除く作業を続けてきた。まだ無駄な動きはありますけど、そこが大きいかなと思います」

 昨年から個人で管理栄養士と契約し、食事も徹底管理。遠征先でも「何をどのぐらい食べるべきかを瞬時に判別できるようになった」。スマホ使用も極力制限し、睡眠と休息を優先してきた。

「これだけ(自己管理を)やって結果が出ない方がおかしいでしょ(笑い)。これで失敗したら悔いなく野球をやめられます。そういう覚悟でずっとやってきたので」

 妥協なき自己管理が13勝を生んだ。最高勝率は2日に先発予定のソフトバンク・前田悠伍投手(21)の結果次第。勲章は、もう一つ増える可能性がある。