ついにAクラスが射程圏に入ってきた。中日は6日のヤクルト戦(バンテリン)に5―0で勝ち、5月9日以来の5位浮上。3位・ヤクルトに3ゲーム差に迫った。
打線は7回まで0行進だったものの、8回一死満塁の場面で5番・石川昂が値千金の2点適時二塁打を放ちドームは沸騰。井上一樹監督(55)は「(石川昂は)得点圏打率が高いのでなんとかしてくれるのではないかと思っていました」とヒーローをたたえた。
セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)争いは、3位~6位の4チームが3ゲーム差以内にひしめく大混戦。井上監督は「もちろん僕らは上を目指して頑張っていかなければいけませんけど、毎日毎日試合が続きます。選手たちにはもう1回奮起してもらって、体力的にもつらいと思いますけど、足をもっと回転させ、集中させというところを促していきたいと思います」とここからの選手の頑張りに期待した。
6月13日に最多借金「20」を記録した際には絶望的とも思われたCS出場が、現実味を帯びてきてことでチームの雰囲気も変わってきた。「絶対Aクラスに入りたいと思っています」「入団してからAクラスはないので。借金は多いですけどチャンスなので狙いたいと僕は思っています」と殊勲打を放った石川昂も14年ぶりのCS出場を意識している。
2013年には広島が最多借金「14」を記録しながら、そこから巻き返して3位に浮上。69勝72敗3分けの借金「3」で球団史上初のCS出場を決めた。もしも中日が最多借金「20」からのCS出場を実現させれば、13年のカープを大きく上回る史上最大の逆襲劇となる。
「この8月をどう乗り切るかが鍵だと思います」(井上監督)。8月戦線で借金をさらに減らし、奇跡を起こすことができるか――。












