第108回全国高校野球選手権大会の第2日(6日・甲子園)でV候補の神村学園(鹿児島)が東筑(福岡)を5―1と下し、〝九州対決〟を制した。
初戦を見事突破した小田監督は「低めの変化球を捨てて、浮いたボールをスイングしようと、そこを見切れたらウチは勝機があるという言葉をかけた。カウントを取りに来るボールを積極的に行ってくれた。さすがだったかなと思います」と相手エース・深町(3年)を攻略できた要因を明かした。
〝九州決戦〟が決まってから深町の投球動画を何度も確認し、対策を練っていたという小田監督。この研究が功を奏したのか、試合前からすでにけん制を見破る〝達人眼〟が開眼していたという。
ある3年生部員は、ランナー一塁での指揮官の〝特殊サイン〟について言及。「監督さんは、けん制がある時に〝ミリ単位〟で上半身を前に動かすんですよ」と注視していないと見逃しそうな細やかな動きで一塁走者にけん制を予告。深町がけん制をする際に見せる左足のクセを見抜き、ナインに警戒するよう促していた。
普通に考えればサインが出ていることにも気付かない動き。当然、相手チームに見破られることはなかった。この結果、無事に走者を得点圏まで進め、有利な試合展開に持ち込むことに成功したワケだ。
なぜここまで小田監督がけん制にこだわったのか。これには過去の敗戦が大きく関与していた。昨夏の甲子園と今春のセンバツでは、いずれも1点差に泣いた。勝負どころでの1点の重みを痛感していた小田監督が重視したのは「攻撃の流れを切らさないこと」だった。特にけん制プレーで試合の流れを切ることがないよう、ナインらに徹底した。
この指揮官の熱意はナインにも響いていた。「細かいところにこだわっていかないと、日本一は達成できない」と前出の部員は気合。V候補が細やかなプレーで一戦必勝を目指す。












