今のジャイアンツに、一つのミスを取り返すだけの余裕はない。セ・リーグ2位の巨人は25日の広島戦(マツダ)に2―3で敗れ、2連敗。広島4連戦を1勝3敗で終えた。同日、首位・阪神も敗れたためゲーム差は2のままだが、阪神の優勝マジックは5に減少。阪神が残り8試合なのに対し、巨人は5試合。追う側に残された猶予は着実に削られている。

 痛かったのは、打線の停滞に守備のほころびまで重なったことだ。1点を追う4回、泉口の悪送球が絡んで追加点を献上。1―2の8回には大城の捕逸による振り逃げで先頭打者を出し、坂倉の適時打で3点目を奪われた。9回に1点差まで迫っただけに、なおさら重い失点だった。

 打線は9安打を放ちながら2得点。4連戦では計6得点に終わった。橋上秀樹監督代行(60)も「4試合とも同じような感じで、先に点を取られて主導権を握れずに、打線の方がなかなか活発にという感じにはいきませんでしたね」と苦々しく振り返った。

 残り5試合で突然の猛打を期待するだけでは心もとない。だからこそ、勝敗を左右する細部を詰め切る必要がある。首脳陣の一人は「走塁も守備も、一つのミスが命取りになる。結果論に見える部分も、事前に想定してつぶしていくことが大事になる」と指摘する。

 実際、22日の同カード初戦でも笹原の本塁への悪送球が先制点につながり、延長11回の末にサヨナラ負け。守備のほころびが、そのまま失点、そして黒星へとつながる試合が続いている。

 阪神を追う時間はもうわずか。瀬戸際のGに残された〝突貫工事〟は、派手な策よりも「ミスを消す」ことなのかもしれない。