越えるべき相手は目の前の敵だけではなく、昨季の自分もいる。パ2位・西武は25日のロッテ戦(ベルーナ)に2―6で敗れ、試合のなかった3位・日本ハムとのゲーム差は0・5に縮まった。クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージの本拠地開催権をかけた争いが続く中「5番・三塁」で先発した渡部聖弥外野手(24)は、3打数無安打1四球。7回には四球で出塁し、一時勝ち越しのホームを踏んだものの快音は響かなかった。
それでも、プロ2年目の若獅子が自らに課した〝自分越え〟は着実に進んでいる。昨季は109試合に出場し、打率2割5分9厘で規定打席に到達。今季は「自分のなかで、最低でも昨年の数字よりは少しでも、いいものを残したいと思っていますし、1年間、どれぐらい着実に成長できているか、ということでも(昨年に)追いつけ、追い越せというつもりで」と、安打、本塁打、打点など主要項目の数字を常に意識してきた。
25日終了時点で116安打、46打点は昨季の110安打、43打点をすでに上回った。本塁打は11本で、昨季の12本まであと1本。「(本塁打も)並ぶのではなく、13本は目指さないといけませんね」と前を向く。
向上心は数字だけにとどまらない。「やっぱりそこに常に選ばれる存在でありたいと思ってますし、プロの世界でも目指してます」と見据えるのが日の丸だ。ロッテ・西川、楽天・宗山とは大学日本代表でクリーンアップを組んだ仲で、25日の試合では西川が逆転決勝3ランを放った。トップチーム入りは、渡部がまだかなえていない目標の一つでもある。
井口資仁監督(51)が率いる新生・侍ジャパンは11月12日開幕の「アジアプロ野球チャンピオンシップ(APBC)」から船出する。2位死守、昨季の自分越え、そして日の丸へ――。最終盤も一打席たりとも無駄にはできない。












