MLBのトレード期限が8月3日(日本時間4日)に近づく中、最も去就が注目されているタリク・スクバル投手(29=タイガース)の情報が混乱に見舞われている。
サイ・ヤング賞に2度輝いたスクバルは29日(同30日)のオリオールズ戦で通算1000奪三振を達成。期限前、最後の登板は7回途中3失点で、降板する際には本拠地のファンからスタンディングオベーションを送られた。スクバルは今オフにFAとなり、新契約は長期で超高額となることが見込まれ、タイガースはチーム状況も踏まえてトレードで放出するとみられている。
そうした中で米全国紙「USA TODAY」の敏腕記者、ボブ・ナイチンゲール氏が報じた内容が波紋を広げている。同氏は「ドジャースはスクバルがFAとなった場合、自分たちがスクバルの第1希望とみなされていることを踏まえ、彼を(トレードで)獲得することもできるだろう。そうすれば、10月のポストシーズンに向けて強力な先発ローテーションを築けるだけでなく、ライバル球団から彼を引き離すことにもなる」と伝えていた。
間接的にスクバルの〝意中の球団〟がドジャースであると明かされた格好で、米メディアは騒然。ブレーブスなども獲得候補の上位に位置づけられ、争奪戦の様相を呈している中で本人の「希望」がドジャースであれば、事態は一変することにもつながる。
ただ「ドジャー・ブルー」の見方は懐疑的だ。ドジャースの先発ローテにはスネルやグラスノーも今後復帰してくる見込みで「スクバルの需要はそれほど高くない」と断定。「スクバルの意向として報じられている内容は、彼がFAになった場合に契約金額を引き上げるため、代理人のスコット・ボラスが偽の情報を流している可能性もある」と半信半疑といった様子だった。
対象選手が大物であるほど、さまざまな思惑も入り乱れて情報は錯綜する。スクバルの去就は今年のワールドシリーズだけでなく、来季以降の勢力図も左右するだけに混乱は避けられなくなりそうだ。












