巨人は15日のヤクルト戦(神宮)に8―2で大勝した。先発した西舘勇陽投手(24)は自己最長タイの7回を4安打1失点。中大時代に青春をささげた神宮球場で初白星をつかみ、1か月半ぶりとなる今季2勝目を挙げた。
3回二死走者なしからサンタナに右翼席への先制の15号ソロを浴びたものの、動じなかった。4回に主砲ダルベックが14号逆転3ラン。6回にも2打席連続となる15号2ランを放ち、突き放した。西舘も12安打8得点の大量援護に応え、4回以降は二塁すら踏ませない安定感を発揮。神宮、対セ球団ともに初勝利を手にした。
試合後は「ようやくですね。よかったです。野手のおかげです」と表情を緩めた。思い出が詰まった神宮のマウンドについても「お客さんの数は違うんですけども、ものすごく投げやすかった。(大学)4年間、長い間やったので、脳みそがいい風に覚えてるんじゃないですかね」と振り返った。
憧れの兄貴分にも成長した姿を見せられたはずだ。前日14日の同カードでは、昨オフに合同自主トレを行った山崎伊織投手(27)が右肩の違和感による約4か月の故障班生活を経て、今季一軍初先発。6回途中3失点と試合をつくり、橋上監督代行も「今シーズン初登板と思えないくらい良かった」と期待を寄せた。
西舘は自主トレチーム「伊織組」で、投球術はもちろん、先発投手としての心構えや私生活の過ごし方まで吸収してきた。その憧れは野球だけにとどまらないのか。春季キャンプ中に宮崎で開かれた投手会では「伊織さんに追いつきたい」と、山崎に合わせて飲食のペースをそろえる〝謎の挑戦〟を敢行したという。
同席した別の投手は「普段はそれほど飲むタイプじゃないし、口数も多くないけど、一番よくしゃべって楽しそうだったかも」と新たな一面を証言した。1か月半ぶりの白星をつかんだ西舘は、このままローテーションに定着し、憧れの山崎とともに後半戦を支えられるか。












